(書籍:自分につよくなる P177)
それから、もう一つ大切な日常的なヴィパッサナー冥想があります。
それは、
朝起きてすぐの時間と、夜寝る前の時間に、ヴィパッサナー冥想をするのです。
これは、とても効果的ですし、いろいろといいことがあります。
皆さんは何時間くらい寝ていますか。
ほんとうは8時間くらい寝たいのだけれども、いつも6時間くらいしか寝られませんという人が多いのではないでしょうか。 日本人の平均というのは、否世界中の人間はだいたいそのくらいの睡眠時間だとおもいます。
しかし、ヴィパッサナー冥想法を行うと、6時間どころかもっと少なくても8時間寝る以上に心身を十分休められるのです。
具体的にどのようにするか
といいますと、6時間寝るところを5時間だけ寝て、残りの一時間はヴィパッサナー冥想に使うのです。
たとえば、
夜の12時に寝て朝6時に起きている人は、5時に起きて下さい。 目覚ましでもかけて、朝5時になったら「さっと起きます」言葉に出してすっと起きて、足を組んで、目は開いても閉じても好きなようにして、姿勢を正しく、背筋は必ずまっすぐにして、
・心を体を整えます
・落ち着きます
・リラックスします
など、ご自分の言葉で言って下さい。
そして呼吸を整えてから「膨らみ・縮み、膨らみ・縮み、膨らみ・縮み」と、おなかの中の呼吸を観る冥想をして下さい。
そのときに、冥想だ。修行だ。などと力んではいけません。
あくまでも自然に、ちょっとリラックスをしようかなといとう軽い感じで冥想をすることが大切です。
そして、寒くなってきたら「寒くなってきた」とありのままに言葉で状態を捉え、眠くなってきたら「眠い、眠い」と、頭のなかで言いながら座ってみて下さい。
その一時間で、
三時間寝ても得られないような深い休息を得ることが、できるのです。
身体に休息が必要なように、心にも休息は必要です。
心に必要な休息は落ち着くことです。
寝ても、寝ても、どんなに睡眠を取っても疲れが取れない。 眠気が取れないというひとたちが多いのです。 目覚めたら、あくびをしたり身体をあっちこっち伸ばして疲れをとろうとしているでしょう。
ですから、朝はいつもより一時間早く
起きて、その一時間を心身を落ち着かせる時間、心を統一する時間にしてください。 一時間は長いとおもわれるのならば、最初は30分からはじめて下さい。
夜寝る前にも、同じように冥想
を行うことも、とてもいいのです。 ただ寝転んで寝るときは、なかなかすぐには熟睡できないのです。 すぐに熟睡できれば、一時間寝ても二時間寝ても、すばらしい休息がとれるのです。
ヴィパッサナー冥想をしてから寝れば、
さっと死んだような感じになって寝れるので、ほんとうによく疲れがとれます。 自分がいたかどうかということも全部忘れてしまって眠ってしまうような眠りが最高なのです。
どうするかといいますと、
眠りにつく前に、座って、呼吸を整えて、「膨らみ・縮み、膨らみ・縮み、膨らみ・縮み」と呼吸を観て、ほんとうにすごく眠くなるまで冥想をしてから
「これから寝ます」と、寝ればいいのです。
ヴィパッサナー冥想が身についた人は
いくら身体が疲れても、さっとサティをするだけで心身をすーっと休めることが出来ます。
まるでスイッチを入れると電気がパッとつくように、さっと心を、落ち着かせて疲れをとることができるのです。
ほんとうに身体が疲れ切ってへとへと
になっているときでも、どこかで座って少し冥想をすれば、すーっと疲れが引いていきます。
これはほんとうに不思議です。 まるで奇跡のようです。
ですから、奇跡などは
何もサイババの所などに行かなくても、自分で簡単に行えるのです。
サイババの所にいくと何か時計をつくってくれるそうですが、つまらないじゃないですか。
まあ大きなダイヤモンドでも作ってくれるならば飾って楽しむこともできるかも知れませんが、時計だけだそうです。
ですから、そんな所に行くよりも、
自分で奇跡を行うことのほうが、ずっと楽しいでしょう。
ぜひ試してみて下さい。
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